池間六段が2連覇/第8期宮古囲碁名人戦
プレーオフで知念六段を破る
宮古第一ホテル杯第8期宮古囲碁名人戦(主催・日本棋院平良支部、協賛・宮古第一ホテル、後援・宮古毎日新聞社)決勝リーグの第2週が6日、市内のこすみ囲碁教室で行われ、6勝1敗同士池間博美六段と知念一将六段によるプレーオフの結果、池間六段が半目の僅差で知念六段を破り2連覇を果たした。池間六段の優勝は通算5回。優勝者の池間六段と準優勝の知念六段、4勝した真栄城佑次六段、池村浩明六段の上位4人は次期大会のシード権を獲得した。
8人が総当たりした決勝リーグは第1週(10月30日)の時点で、池間と知念が4戦全勝で並んだ。第2週では各参加者が残る第5、第6、第7局を打った。池間は第5局で真栄城に敗れ4勝1敗。師匠に勝った真栄城の第5局は子弟の成長ぶりを示す恩返しの一局だった。
知念は第6局を終えて6戦全勝し、最終第7局は5勝1敗で追う池間との直接対局となった。第7局は知念が勝てばすんなり優勝、池間が勝てばプレーオフで決着がつくという大一番。黒番の池間は終盤、知念の攻めをうまくかわして5目半差で勝ち、プレーオフに持ち込んだ。
プレーオフは池間の白番。池間は序盤のコウ争いを間違えて石を取られ苦しいスタートを切った。その後、粘り強く打ち進め特に終盤で得を重ね、終局間近の段階で勝敗は分からなくなった。対局後、石を並べたところ白番の池間に半目残っていた。
池間は「プレーオフに持ち込んだのは運が良かった。総当たりの名人戦は楽しみの多い大会。来期も優勝できるよう頑張りたい」と喜びを語った。
池村浩明日本棋院平良支部長は「プレーオフは有終の美を飾るにふさわしい劇的な一局だった。半目差には感動した」と大会を振り返った。
漢那哲夫宮古第一ホテル支配人は参加者の労をねぎらうとともに「来期も大勢の愛好者が参加して盛り上げてほしい」とあいさつした。
決勝リーグは予選を勝ち抜いた知念一将六段、真栄城佑次六段、池村浩明六段、知念正夫六段の4人と前期大会でシード権を獲得した池間六段、仲間昇六段、平良博彦六段、亀川実六段の計8人の総当たりで行った。