バイオを調理場燃料に
活用検討委が発足/土壌洗浄剤の開発、製造も
ガソリンに3%配合させたE3の販売ができなくなったバイオエタノールの今後の用途開発などについて考える宮古島バイオエタノール製造施設活用検討委員会(委員長・長濱政治副市長)が8日に発足した。第1回委員会では委員に委嘱状が交付されたほか、2017年度はバイオエタノールを学校給食調理場のボイラー燃料などとして活用する方針などを確認した。
バイオエタノール製造施設に隣接するエコアイランド宮古島PR館の会議室で開かれた第1回委員会では委嘱状交付、製造施設見学を行った後、12年度から行われてきた市バイオエタノール高効率製造・流通事業のこれまでの経過や成果と課題、今後の事業計画などについて事務局を務める市エコアイランド推進課や、バイオエタノール製造施設の指定管理者である日本アルコール産業が説明した。
17年度の事業実施案についてはエコアイランド推進課の職員が、学校給食調理場にバイオエタノール用ボイラーを導入し、これまで使われてきた重油の代わりにバイオエタノールを使用する計画であることや、バイオエタノールによる土壌洗浄剤の開発、製造、バイオエタノール生成過程で生じる残渣液を活用した液肥の販路拡大に取り組む考えを説明。成果目標としては1年間に100㌔㍑のバイオエタノール製造、調理場へのボイラー3基導入、ボイラー燃料をバイオエタノールに替えることで年間300㌧の二酸化炭素排出量削減を掲げた。
委嘱を受けた委員は次の通り。
【委員長】長濱政治副市長【副委員長】友利克企画政策部長【委員】小宮山涼一東京大学大学院レジリエンス工学研究センター准教授▽勝野龍平日本アルコール産業副社長▽友利修JAおきなわ宮古地区本部営農振興センター農産部長▽砂川恵助宮古島商工会議所専務理事▽池間隆守宮古島観光協会専務理事▽長嶺雄次郎宮古青年会議所専務理事▽砂川一弘農林水産部長▽仲宗根均教育部長