自立への取り組み評価
長濱政治副市長は8日、社会福祉法人みやこ福祉会(伊志嶺博司理事長)が運営する就労継続支援A型事業所「野菜ランドみやこ」と同支援B型事業所「トマトランドみやこ」を視察した。同A型事業では障がい者18人を一般雇用し、養液を循環させる特殊な技術でホウレンソウなど6種類の野菜を水耕栽培。同B型事業所では4人が利用し、大玉トマトをポットで養液土耕栽培している。視察後、長濱副市長は「非常に合理的に作る管理になっている。安心・安全で働けるマニュアルができ、働く人や利用者が自立していくには良い施設である」と高く評価した。
伊志嶺理事長が長濱副市長を案内し説明した。
「野菜ランドみやこ」の野菜栽培施設の面積は2700平方㍍。伊志嶺理事長は「苗テラスで野菜の種は発芽される。苗は植物に必要な栄養がある養液で育て、均一の成長でバラつきがない。これが1番の特徴である」と強調した。
その上で「ホウレンソウ栽培は夏場でも可能で世界的にも珍しく、通年で栽培できる」と語った。
水耕栽培されている野菜はホウレンソウやミズナ、コマツナ、リーフレタスなど6種類。年間の出荷量は60~70㌧見込む。地元の出荷先はホテルやスーパー、居酒屋など40店舗。沖縄本島へも出荷している。
一方、「トマトランドみやこ」のトマト栽培施設の面積は約2000平方㍍。伊志嶺理事長は「ここの施設は、補助金無しで1億2000万円を投じて造った。今月中旬から来年7月ごろまでが収穫時期である。収穫量は約㌧見込み、地元出荷は3から4割、残りは沖縄本島の県内最大手のスーパーへ出荷される」と説明した。
同施設内ではポット5000個で育つ大玉トマトが熟し始めている。前回の収穫時期では、1日当たり最大で800㌔が取れた。