園児が火の用心を訴え/秋の火災予防運動始まる
15日まで各種イベント
「消しましょう その火その時その場所で」を統一標語にした秋の全国火災予防運動が9日から始まった。初日は、園児たちが拍子木を打ちながら火の用心を訴え。市消防本部は車両パレードを実施し、火災予防思想の普及啓発を行った。15日までの期間中、各地で火災予防を訴える各種イベントなどが行われる。
運動の目的は、火災が発生しやすい時期を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図るとともに、火災の発生を防止する。また、高齢者を中心とする死者の発生の減少や財産の損失を防ぐ。
重点目標は▽住宅防火対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物等における防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の人が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底-の5項目を掲げている。
福里保育所(福里ます所長)の3~4歳児で構成する幼年防火クラブは、そろいの法被を着て、「火の用心のうた」を歌いながら同運動をアピールした。
福里所長は「お父さんにはたばこの火を、お母さんにはガスの火に気を付けるように伝えてね」と語り掛けた。
市消防本部の新里栄作警防補佐兼係長は「火の怖さを地域の皆さんやお父さん、お母さんに教えてください」と呼び掛けた。
市消防本部では、はしご車など消防車両6台で宮古島一円をパレードし、地域住民への広報活動に務めた。
運動期間中、防火対象物や危険物施設などに立ち入り調査を実施するほか、13日には防災フェアを開催。親子で救急処置、放水作業、救助体験などが行われる予定。