未来創造センター 来年1月着工へ
本体工事25億8600万円で落札/2018年10月供用開始目指す
旧宮古病院跡地に建設される中央図書館と中央公民館の複合施設・市未来創造センター建設工事の建築1工区などの入札が8日に行われ、施設の本体工事に当たる1工区工事は25億8600万円で落札された。市議会12月定例会に工事請負契約が提案され議決を受ければ、過去2回、入札が不調に終わっていた同施設の建設工事が来年1月にも着工する。供用開始は2018年10月を目指す。
同施設の建設工事は1工区と2工区に分かれていて、5月に行われた1回目の入札では1、2工区とも不調、7月の2回目は1工区は落札されたが2工区が入札に至らなかったことから不調に終わった。そこで市は、入札不調の要因と考えられたPC工事と呼ばれる特殊工法の工事と鉄骨工事を図書館と公民館ホール部分の1工区工事に集約し、研修室と和室を建設する2工区工事はPC工事を取りやめ在来工法にするなど設計を変更。その上で1工区と空調、機械、電気設備工事の4件の入札を2工区と切り離して実施した。
その結果、1工区は共和産業・久仲工建・西里建設特定建設工事共同企業体(JV)が25億8600万円で、空調設備は日進電気土木・丸秀・伊良部工業JVが4億4360万円で、機械設備は朝日建設工業・日建JVが1億円で、電気設備は三協建設工業・吉田産業・大都建設JVが3億5800万円でそれぞれ落札した。
2工区工事の入札は12月中旬を予定。市振興開発プロジェクト局の担当職員は「2工区工事は在来工法に変更しているので問題なく落札されると考えている」と語った。
同施設は当初、17年3月供用開始を予定していたが、宮古病院跡地から出た汚染土壌の撤去などのため病院解体撤去工事が1年間遅れたことから、18年4月供用開始に計画を変更。しかし2回の入札不調でさらなる遅れが見込まれている。担当職員は「18年10月供用開始を目指したい」との考えを示した。