「ハートフェア」盛況/宮古病院
精神疾患に理解呼び掛け
11月の精神保健福祉普及月間に伴う県立宮古病院(上原哲夫院長)の「第13回ハートフェア」が10日、同病院で開催された。デイ・ナイトケア利用者や入院患者が丹精込めて作ったバッグなど手工芸品が展示販売されたほか、利用者たちの日ごろの活動も写真で紹介された。
会場には、病院関係者や利用者の家族らが多数詰め掛け利用者たちとふれあいながら、楽しいひとときを過ごした。
あいさつで上原院長は「今年もハートフェアがこうして盛大に開催できることがうれしい。皆さんの素晴らしい手作りの作品を見て驚いている。これからも作品づくりを通してどんどん元気になっていくことを期待している」と述べた。
利用者を代表して西村桂也さんは「このフェアでは私たちが真心込めて作った手芸作品や野菜などを販売しているのでゆっくり楽しんでほしい。これからも長く愛されるフェアにするために一歩一歩進んでいきたい」と抱負を述べた。
同病院ハートフェアは、精神保健福祉普及月間の取り組みの一つで、精神疾患への正しい理解、精神障害者を地域全体で支える仕組み作りを推進することを目的に毎年開催している。
また、模擬店では、サーターアンダギーやコーヒーのほか、精神科に通う療養者とスタッフによる坦々そばも安価で振る舞われ、好評を博した。
そのほか、アトラクションでは、與那城美和さんによる三線演奏やパンダル50ccによる方言体操も行われ、フェアを盛り上げた。
来場者たちは展示物を見学しながら気に入った作品を買い求めたほか、活動している写真を通して精神保健福祉に対する理解を深めた。