真栄城氏が出馬を表明/市長選
市政の刷新訴え/福祉と教育推進強調
宮古島市議会議員で前議長の真栄城徳彦氏(67)は17日、平良西里の後援会事務所で記者会見し、来年1月22日の市長選挙に出馬することを正式に表明した。真栄城氏は▽行政の説明責任や法令順守、情報開示の確立▽福祉と教育の推進▽第1次産業の振興-など10項目の政策を強調。「この市長選は、私個人の戦いではなく全市民と一緒になって戦うのがテーマだ。今こそ市政を刷新しなければ、市の将来は良くならない。変えるのは今だ」と訴えた。後援会長には長濱研三氏が就いた。
真栄城氏は出馬の理由として「市が抱えているいろいろな問題を一つ一つ検証したい。なぜこのような事態に陥ったのか、なぜ行政的に停滞してしまったのか、それをもう一回、リセットして原点に戻り、市民の皆さんとともに考え直して再構築する必要がある」と述べた。
一括交付金の使い方など、現政権の予算配分の在り方を指摘。「ハコモノ行政だけで良いのか。きめ細かいサービスができているのか、市民が納得する予算配分になっているのか、洗いざらい作り直して健全化を図りたい」と語った。
「宮古島市の財政状況は、近い将来、危機的状況に陥ることを声を大にして発信していきたい」と話した。
その上で、総合庁舎建設については「市民のコンセンサスが得られておらず、計画が一人歩きしている」と指摘。「市民から絶対必要だという機運が盛り上がらない状況の中では凍結すべきだ」との考えを示した。
陸上自衛隊の配備計画については容認する立場を強調。防衛省に対しては「なぜ南西諸島の防衛が必要なのか、配備予定地も含めて市民に提示することが大事だ」と述べ、配備の是非については「住民投票も視野にしていきたい」と話した。
冒頭あいさつした後援会長の長濱氏は「真栄城氏が市長になり、素晴らしい宮古島に変えてほしいとお願いした。その意気込みを堂々と語ってほしい」、「市政を刷新する市民有志会」の伊志嶺朝令代表は「真栄城氏を先頭に、新しい宮古島市をつくり上げていきたい」とそれぞれ訴えた。
最後は、全員で「ガンバロー三唱」し団結をアピールした。
市長選では現職の下地敏彦氏(70)、医師の下地晃氏(62)、前県議の奥平一夫氏(67)が出馬表明、または意向を示している。
真栄城 徳彦(まえしろ・のりひこ) 1949(昭和24)年110月28日生まれ。67歳。宮古島市平良字西里出身。早稲田大中退。旧平良市議1期、宮古島市議3期目。2013年11月から2年間、市議会議長を務めた。