下地晃氏が出馬の意向/市長選
市民本位、中道的立場を強調
来年1月22日の宮古島市長選挙で、革新勢力の選考委員会(下地学委員長)が候補者として擁立を決定した医師の下地晃氏(62)が出馬する意向であることが分かった。下地氏は17日、宮古毎日新聞の取材に「与野党の枠を超え、市民の声に広く耳を傾けながらの市政運営に努めたい」と述べ「市民本位」「中道的立場」を強調。「私はどの党派にも属していない。市民的な立場で立候補したい」と語った。下地委員長は同日、「われわれも全力で頑張っていくことを確認した」と述べた。今月25日にも正式に出馬を表明する考え。
下地氏は16日に行われた選考委に自ら出席し、冒頭、候補者に選考されたことに礼を述べるとともに、委員に出馬する意向を伝えたという。
下地氏は本紙の取材に「翁長県政と連携し、オール沖縄で建白書の実現に向けて取り組む」などが明記された「選考基準」を「順守する」と委員会に伝えたとしながらも「全面的にオール沖縄のスタンスに立つわけではなく、是々非々の立場で取り組んでいきたい」と述べた。
下地氏は、前県議の奥平一夫氏が17日に出馬の意向を示したことについては「現時点では(出馬する意向に)変わりはない」と語った。
下地氏は1953(昭和28)年生まれ。宮古島市城辺比嘉(加治道)出身。台湾・中国医薬大卒。琉球大学付属病院、県立八重山病院で勤務した後、92年に城辺中央クリニックを開業した。