すぐりむぬ 一堂に/産業まつりが開幕
屋内練習場できょうまで
「出会い・ふれあい・感動! みゃーくぬすぐりむぬ!」-。第39回宮古の産業まつり(主催・同まつり実行委員会)が19日、宮古島市民球場屋内練習場とその周辺で開幕した。約70の出店ブースには特産品がずらり。初日から多くの市民や観光客が来場し、島のすぐりむぬ(優れたもの)を買い求めた。産業まつりは20日まで。
午前10時の開場と同時に多くの市民が来場し、屋内練習場はごった返した。
会場中央に設置された販売コーナーには、野菜や泡盛、かまぼこ、塩、水、パンといった飲食物のほか畳や木工芸品、化粧品などの特産品が所狭しと並んだ。
「みゃーくぬ宝物グランプリ2016」に関するブースでは創造性豊かな商品を紹介。姉妹都市である福島県西会津町のリンゴ、新潟県上越市板倉区の米、静岡県藤枝市の椎茸といった特産品も販売された。
来場した市民は各ブースをゆっくりと回り、試食を楽しみながらお気に入りの特産品を買い求めた。
会場の周辺も大盛況。魚天ぷらやトウガンパイ、さたぱんびんは飛ぶように売れ、キャベツやネギ、レタス、カボチャといった野菜の苗も大人気だった。
もぎたてのゴーヤーなど豊富な野菜を販売するコーナーもにぎわった。北海道直送のジャガイモやタマネギ、ニンジンのほか、各種野菜が勢いよく売れた。
会場一角には就農相談コーナーも。宮古地区農業士会の皆さんが担当した。
かち割った黒糖を無料で振る舞うブースや、サトウキビの奨励品種を紹介するコーナーも例年同様に多くの人出があった。
開場式で実行委員会の下地義治会長は「宮古の特産品をはじめ島内外の商品に触れて、その品質の良さを再認識していただける良い機会になる」と話し、期間中の多くの来場に期待を込めた。出店した事業者や生産者には「自社製品の紹介や販売を通して、消費者ニーズに対応した新製品や技術の開発、販路拡大に取り組んでほしい」と一層の生産振興を呼び掛けた。
宮古の産業まつりは20日まで。開場時間は午前10時から午後5時。