県知事賞に奥平君(北中3年)/文字・活字文化大賞コンクール
入選に仲村渠さん(伊良部高2年)
【那覇支社】第11回文字・活字文化大賞県青少年意見文・小論文コンクール(主催・同実行委員会、沖縄印刷団地協同組合など)の表彰式が19日、南風原町の同組合ホールで行われ、中学生意見文の部で最優秀賞(県知事賞)の奥平乙斗(いっと)君(北中3年)と、高校生小論文の部で入選の仲村渠星奈さん(伊良部高2年)に賞状と副賞がそれぞれ贈られた。
中学生の部受賞者を代表して、奥平君は「方言を含め言葉は時代や場所を越えて、人々と地域を結ぶ架け橋であり、人と人とを結び付けるもの。このような伝統文化を後世に伝えるため、自ら行動して身近なものからいろいろ学び、未来に向けて歩みたい」と述べた。
仲村渠さんは「とてもうれしい。本から学ぶことがいっぱいあるので、これからもたくさん本を読んで、自分の成長につなげていきたい」と話していた。
同コンクールは、2005年制定の「文字・活字文化の日」(10月27日)を記念して設けられ、「自分の考えを持ち、論理的に意見を述べる、表現する能力」の学習を奨励することで、本や新聞に親しむ環境の整備を図ることを目的に、県内の中高校生を対象に毎年実施している。今回は中学校64点、高校54点の計118点の応募があり、審査の結果、中学校13点、高校10点が入賞した。
審査講評で津覇實明審査委員長は、奥平君の作品「僕と故郷をつなぐもの」について「方言は時代と地域をつなぐ言葉の架け橋だとの指摘は、とても素晴らしい。方言の魅力が宮古口を通して生き生きと述べられている」、仲村渠さんの「読書の大切さ」には「本を読むことは損得勘定とは違い、自分を見つめ直し、さまざまな視点を獲得する機会になるとの指摘が楽しかった。自分の成長と絡めて良く書かれていた」と語った。
表彰式では実行委員長で同組合の宮城剛理事長が「この栄誉はまさしく皆さんの努力の賜物であり、受賞を機会にますます文字活字に親しみ、こころ豊かな人生に結び付けてほしい」と述べた。