苗木1000本を植樹/「防風林の日」
防災農業の確立推進/農業賞、ポスターコン表彰も
2016年度「防風林の日」関連行事(主催・県防災農業推進会議、市「防風林の日」関連行事実行委員会、協力・市)」が24日、伊良部南区の東地区構造改善センターを主会場に開催された。植樹大会では、砂川博紀推進会議会長(JA沖縄中央会長)、県農林水産部の島尻勝広部長、下地敏彦市長など関係者や伊良部の児童らが参加。イヌマキやテリハボク、ヤブツバキ、モクタチバナ、ブッソウゲの苗木計1000本を丁寧に植え付けた。参加者らは、緑豊かな高木に成長し、農作物を風害や塩害などから守る機能を発揮するよう願った。
県は2006年11月に沖縄県防災農業推進会議を設置し、11月の第4木曜日を「防風林の日」と定めた。農家をはじめ広く県民に防風・防潮林整備の重要性を理解してもらうことで、全県的な取り組みとして防災農業の確立を推進するのが目的。
この日のイベントは3部で構成。1部の県防災農業賞表彰式では、砂川会長が、団体の部で伊良部の三樹果樹生産組合(棚原豊樹代表)、個人の部で川満長英さん(72)=上野出身=に表彰状を贈呈した。
棚原代表と川満さんは「今後とも防風・防災などの植樹・育樹活動に積極的に取り組んでいく」と決意を新たにした。
2部の講演会では、沖縄総合事務局総合農政推進官の来間一浩さんが「防風林の役割とその整備方策」、琉球大学名誉教授の仲間勇栄さんが「福木は福をもたらす木ー宮古の福木旅物語ー」と題してそれぞれ講演した。
来間さんは「防風林は必ずしも一種の木を植えるのではなく、混栽植物の一例として福木・クロキ・モクタチバナも考えられる。高さ数メートルの木を植え付ける大苗移植機を使った植樹方法もある」と提案した。
仲間さんは「宮古島には今から200年から300年前に植えられた福木が多く、歴史的・文化的遺産である。一番大事なことは人間が植えたものは人間が管理することである」と強調し、福木を次世代へ引き継いでいくことに期待を込めた。
3部のポスター原画コンクール表彰式では、砂川会長が最優秀賞に選ばれた前里隆之真君(伊良部小5年)ら11人に表彰状を贈った。
下地市長が次年度開催地の恩納村の関係者に、イヌマキのポット苗を贈呈した。
同コンクールで表彰されたのは次の皆さん。
【最優秀賞】前里隆之真(伊良部小5年)【優秀賞】吉浜輝矢(同4年)濱川琉羽(佐良浜小6年)【佳作】友利空也(伊良部小5年)大浦妃芽華(佐良浜小5年)長間未来(同)【入選】伊良皆瑠海(伊良部小5年)平良正太朗(同4年)波平麻友子(同)花城萌香(佐良浜小6年)池村恋華(同5年)