下地晃氏が出馬表明/市長選
市政奪還訴え/陸自配備は「民意問う」
宮古地区医師会長の下地晃氏(62)は29日、市内の飲食店で会見を開き来年1月22日の市長選挙に出馬することを正式に表明した。下地氏は三つのプランとして①市の経済と産業振興②市民が幸せに安全で暮らせる島づくり③人材育成-を掲げ、そのために多くの問題を抱える現在の市政を奪還することを強調し「夢のある未来を開くために支援してほしい」と訴えた。後援会の共同代表には、亀浜玲子県議、21世紀新風会の池間豊市議、市農業委員会元会長の川満久雄氏の3人が就いた。
下地氏は出馬の理由として「市民不在の今の市政を変えるために市民と手と手を取り合って頑張り、みんなの思いを市政に生かしたいと思っている。残り1カ月半しか選挙期間はない。市長選挙に向け、この熱い思いも情熱も誰にも負けない。皆さんとともに勝利に向けてまい進しようと強く思っているのでぜひ、支援と応援をお願いしたい」と述べた。
市政刷新を前面に打ち出した下地氏は「台風時の飲酒問題、不法投棄ごみ残存問題、観光プロモーション問題など、現在の下地敏彦市政は隠ぺい体質で市民に情報を開示しようとせず市民をないがしろにしており、とても看過できない状況になっている」と厳しく糾弾した。
陸上自衛隊基地配備問題については「住民の意見を聞いて判断したいと考えている。民意を確認することについては住民投票も一つの手段。これから議会の審議の中で見えてくると思う」と述べた
陸自配備について自身の見解については「平和な宮古島に国防上どうしても基地が必要なのか、その規模がどうなのかなど、配備内容についても今後、決まってくると思う。それを踏まえて民意を尊重したいと考えている」との見解を示した。
また、同様に市政刷新を掲げる2人の予定候補者については「奥平さんに対しては、これからもこちらと一緒に選挙戦に挑めるよう要求し続けたい。真栄城さんについては、議長として今の市政を支えてきたのでこの混乱の責任があると思う」と述べた。
冒頭では、共同代表の池間氏と川満氏が医師として宮古の医療福祉の向上に貢献してきたこれまでの下地氏の功績を評価しながら「下地晃市長誕生に向けて協力してほしい」と呼び掛けた。
最後は、支持者ら全員で「ガンバロー三唱」を行い、市政の刷新を誓い合った。
下地晃(しもじ・あきら)1953(昭和28)年生まれ。宮古島市城辺比嘉(加治道)出身。台湾・中国医薬大卒。琉球大学付属病院、県立八重山病院で勤務した後、92年に城辺中央クリニックを開業した。