県道廃止など30議案提出/11月定例県議会開会
翁長知事 補正予算総額57億円
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)の11月定例会が29日午前、開会した。翁長雄志知事は総額57億846万円の一般会計補正予算案や宮古島市内の県道を廃止する議決案、県警の警察官定員を100人増員する条例改正案など計30議案を提出した。補正後の歳入歳出額は7669億533万円で過去最大となった。提出議案の内訳は、予算案6件、条例案9件、議決案14件、同意案1件。
市内県道の鏡原増原線のほか、川満山中線、野原越七原線の3路線を廃止して市道に移管するため、道路法の規定に基づき議会の議決を求める。警察官の増員では米軍人・軍属の事件事故への初動対応やパトロールなど警察力の強化・充実を図り、県民の安全安心を確保する。警察官の定員を2666人から2766人に改める。
補正予算案の沖縄振興特別推進交付金(ソフト交付金)事業では、宮古、八重山など離島での超高速ブロードバンド環境整備費6億4483万円や、障害者福祉施設119カ所に防犯カメラやフェンスを設置する経費に4億8735万円を計上した。
そのほか、定時・定量・定品質の農産物供給産地を形成するため、災害に強い栽培施設の整備事業に6億3591万円、仔牛繁殖農家の生産振興を図るため、子牛輸送用の貨物船改造経費に1億9872万円、県立高校に電子黒板機能付きプロジェクターを導入する費用に7001万円などを盛り込んだ。
11月定例会の会期は、12月22日までの24日間。代表質問は12月6、7日の2日間で、一般質問は8日から週末を除く4日間。