給食費半額を補助/市議会一般質問
来年4月から実施/子育て支援 県内11市初
下地敏彦市長は13日、市内小、中学校の給食費を来年4月から半額補助することを明らかにした。子育て支援と貧困対策の充実が目的。補助額の約1億円は一般財源で賄う予定だ。市によると県内11市では初。開会中の市議会(棚原芳樹議長)12月定例会一般質問で、下地明氏の質問に答えた。
給食費の半額補助が実施されれば、小学生は月額3500円から1750円に、中学生は月額4000円から2000円となり、それぞれ保護者負担が少なくなる。
給食費は現在、児童、生徒5042人に対し、市が1食当たり35円を「学校給食扶助費」として補助しており、年間3529万4000円を予算計上している。保護者負担額は年間2億3694万6000円で、経済的負担の軽減が求められていた。
下地市長は答弁で「給食費を全額無料にした場合、新たに約2億円の負担増となり、多額の予算が必要になる」と説明。「しかしながら、学校給食費における食育は重要な分野であるとともに、子育て支援および子供の貧困対策の観点から、新年度からすべての小中学生を対象に給食費の半額の助成を行う」と述べた。
平良学校給食共同調理場(宮国雅人場長)によると、給食費補助については、「第3子から無料」や「1食当たり数十円程度の補助」など、他の自治体でも実施しているが、全児童、生徒を対象に半額補助を実施するのは県内11市では初という。