市、関係機関と議論へ/ハーベスター料金
市議会一般質問 新城氏が値下げ求める
開会中の市議会(棚原芳樹議長)12月定例会は15日、一般質問3日目を行った。4氏が登壇し、下地敏彦市長の市政運営などをただした。砂川一弘農林水産部長は、トン当たり4500円のハーベスター利用料金の改正について「市だけでは決定できない。各製糖工場や各地区のキビ生産組合などの関係機関と議論していきたい」と述べ、農家負担の軽減に向け、関係機関と協議の場を開くことに前向きな考えを示した。新城元吉氏が「農家の試算では、トン当たり3000円が妥当だという人もいる」と質問し、料金設定の根拠と料金値下げを求めたことに対する答弁。
料金設定の経緯について砂川部長は、当初は県内市町村の利用料金を参考にトン当たり5000円でスタートしたと説明。「その後、ハーベスターの利用促進を図るため、旧市町村が1000円の助成を行い、農家負担はトン当たり4000円となっていた」と述べた。
料金はその後、トン当たり4500円に改正され現在の料金となっている。
砂川部長は、農家への助成について「合併後、トン当たり500円を助成していたが、ハーベスター利用率が年々増加し、利用促進の目的は達成されたとして、2013年度より助成を廃止した」と答弁した。
沖縄本島で年2回実施されている保育士試験について、豊見山京子福祉部長は「来年度前期試験からは宮古島市で実施できるよう県と調整を図っている」と述べた。
実現すれば、資格取得を目指す人の経済的負担軽減が図られるとともに、保育士不足と待機児童の解消にもつながることが期待されている。山里雅彦氏への答弁。
保育士試験は、2015年度から年2回実施されているものの、会場は沖縄本島の1会場のみで行われている。
市は来年度の前期試験から宮古島市で実施できるよう、県子育て支援課と調整を図っている。
答弁で豊見山部長は「現在、沖縄県と本市との間で試験実施の運営に係る覚書締結の手続きを進めているところ」と述べた。
宮古島など、離島から保育士試験を受けるには沖縄本島への交通費や宿泊費が必要で、資格を取得しようとする人からは「経済的な負担が大きい」として、宮古や八重山での試験実施を求める声が上がっていた。