飲酒運転の根絶誓う/年末年始交通安全出発式
安全宣言で「事故ゼロ」採択
「許せない あの人奪った 飲酒運転」をスローガンに掲げた2016年年末年始の交通安全県民運動宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会、共催・宮古島署、宮古島地区交通安全協会、県宮古事務所)が20日、市中央公民館で開かれた。推進機関・団体の関係者ら多数が参加し、宮古圏域挙げての飲酒運転の根絶を誓い合った。同協会の新里孝行会長が「交通事故ゼロ」などを盛り込んだ交通安全宣言文を読み上げ、満場一致で採択された。
同運動は21日~1月4日までの15日間にわたり展開される。重点項目は▽飲酒運転の根絶▽子供と高齢者の交通事故防止(特に歩行者事故の防止)▽二輪車の交通事故防止(特に若年者を含めたマナーアップの推進)-の3点。
冒頭、主催者を代表して下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は「家庭から、地域、職場などで飲酒運転は絶対しないという意識を高め、『飲酒運転を絶対させない、飲酒運転を絶対に許さない』という環境づくりを目指していきたいと考えている」と述べ、市民の安全運転への注意が高まることを期待した。
同署の大城辰男署長は「重大事故に発展する恐れがある飲酒運転に関しては、昨日現在で97人が検挙され、前年同時期と比べて11件の増加となっている。特に12月に入り24人が検挙された。『飲酒運転は犯罪』という意識が宮古島市のドライバーにまだ浸透していない」と指摘した。
その上で「昨年、宮古島における高齢者事故の構成率は22・8%でしたが、今年は11月末現在で14・0%まで減少させることができた。今後、増加が懸念される高齢者事故に対し、さらに対策を強化していく」と気持ちを引き締める。