4年ぶりに年内操業/宮糖多良間工場が操業開始
【多良間】黒糖を生産する宮古製糖多良間工場の2016-17年度期製糖操業が20日から始まった。初日の原料になるサトウキビの搬入量は計242㌧。平均糖度は12・9度となっている。
操業開始式で宮古製糖の安村勇社長は「11月の基準糖度が11・7度と基準糖度より若干低いがサトウキビの勢いがある。4年ぶりの年内操業開始になりますが農家の皆さんの期待に応えられる良い製品作りに努めたい。また農家の皆さん、工場の皆さんと関係者の皆さんが安全第一で操業できるように操業期間中は心掛けてほしい」とあいさつした。
来賓あいさつをした伊良皆光夫村長は「天候にも恵まれサトウキビの出来も良い、工場に向かう時に工場の煙突からの煙が見えました。農家の皆さん、工場の関係者の皆さん、また陸上・海上の運搬の皆さんも安全、無事故無災害で頑張ってください」と激励した。
多良間工場は今期製糖で年の幕を下ろし、次年度からは新しい製糖工場に建て替えられる。安村社長は「島のサトウキビ農家、黒糖業界の経営基盤を守ってきた工場が今年度40年の歴史で幕を下ろす、今期の製糖、製品作りに努め有終の美を飾ってほしい」と述べた。