生徒の「夢」実現後押し/セレブラムが運営
高校生無料塾が開講/県の支援事業で宮古初
県子育て総合支援モデル事業(大学等進学促進事業)に伴う宮古教室(高校生無料塾)の開講式が22日、同事業を受託した能力開発型予備校セレブラム別館で行われた。開講式には県の担当者や県教育庁宮古教育事務所の下地政昭所長、宮古高校の平良智枝子校長らが参加し、宮古初となる県支援の高校生無料塾の開講を祝うとともに、受講生の「夢」実現のために地域全体で支援の輪を広げていくことを確認し合った。
あいさつで県子ども未来政策課の小波津俊主査は「宮古教室の開講をうれしく思う。無料塾を通して学び、成長して地域に貢献できる人材が育つことを期待している」と述べた。
下地所長も「ここで学ぶ一人一人の努力がそれぞれの夢の実現につながる。5年後、10年後に大きく羽ばたいている皆さんに会えるのを楽しみにしている」と呼び掛けた。
そのほか、受託者を代表してセレブラムの新山広明社長は「遠慮することなく私たちにいろいろなことを求めて頑張ってほしい。こうした支援に報いるのはしっかり成果を出すこと。周囲への感謝の気持ちを忘れずに夢を目指してほしい」と述べた。
県では、経済的に厳しい家庭環境にあって大学等への進学に意欲のある高校生に対する学習支援を目的に同事業を実施。これまで那覇市と沖縄市に教室が設置されており、今月は宮古と石垣と名護の3カ所で無料塾が開講となった。
支援対象者は、進学に意欲のある宮古地区の高校に通う高校生で▽児童扶養手当需給世帯▽住民税非課税世帯▽里親等に委託か児童養護施設に入所している-のいずれかに該当することが条件となっている。
県では、大学進学を希望しているが、塾や予備校に通う費用の捻出(ねんしゅつ)が困難な家庭はぜひ、本事業への参加を検討してほしいと呼び掛けている。
宮古での指導機関は、セレブラムとなり大学受験のための学習指導だけでなく、進学に関する情報、人間的な人格育成など総合的なサポートを行うとしている。
宮古教室の募集人員は25人程度で、現在は約10人が学んでいる。
申し込み・問い合わせは、能力開発型予備校セレブラム(79・0082)まで。