宮古市での体験を報告/姉妹都市交流
児童生徒が交流通し成長
【多良間】多良間村と姉妹市である岩手県宮古市に12月5日から体験交流に参加していた児童生徒が22日、村コミュニティー施設で報告会を行った。報告会には伊良皆光夫村長のほか、池城三千雄教育長、児童生徒の保護者らが参加し、交流体験学習の内容などを聞いた。団長を務めた池城教育長は「今年の体験交流事業は姉妹市村締結20周年という節目で21人が参加した。子供たちも一人一人個性があり、チームワークでたくさんの体験をしてきた。子供たちの報告が楽しみ。また、来年は岩手県からの交流団も来島する。温かくもてなしましょう」とあいさつした。
児童生徒による体験発表が行われ、多良間小の宇良愛菜さんは「学校に登校すると宮古市の伝統的な踊り『鹿子踊り』を披露してくれたり『まけまけ列車』という遊びも教えてくれたりした。田老第一小学校に交流学習で子供たちと合流し、りんご狩り・新巻鮭作りを体験した。4日間の体験交流で出会った人との別れが寂しくなり帰りのバスの中で大泣きをしてしまった。これからも宮古市で出会った人たちを忘れず、手紙の交換や電話で交流を続けたい」と報告した。
また、多良間中の奥平旋喜君は「田老第一中学校に登校にした時は、クラスに上手に馴染めるか心配だった。クラスの人たちが接しやすかったことがあって、大丈夫だった。学校の授業では多良間の風土や方言について学習をした。放課後は、校長先生に東日本大震災の資料が展示してある『ホイジャー』という部屋を案内してもらい、田老地区は特に津波の被害が大きかったことを知った。宮古の皆さんともしっかり交流でき、貴重な体験だった」と報告した。
引率した副団長の新里五子さんが「子供たちは貴重な体験を出来たと思う。今後の生活に生かすよう頑張ってほしい。30周年を目指し宮古市との交流を継続していくためにも協力をよろしく」とあいさつした。
伊良皆村長は「皆さんは出発の時より顔つきも立派になり自身に満ちている。短期間で中身のある体験交流ができたと思う。これからは学習・スポーツ・家庭での手伝いにつなげ頑張ってほしい」と述べた。
来年1月11日に、宮古市長と共に16人が来島し、交流体験を行うほか、「宮古市・多良間村姉妹市村締結20年祝賀会」が行われる予定。