離島の学生らを支援/沖国大
支給型奨学金を新設
【那覇支社】沖縄国際大学(前津栄健学長)は22日、宮古を含む県内離島や本島北部出身学生を対象とした支給型奨学金制度を新設したと来年度から運用を開始する。同大学の奨学金制度で、離島など遠隔地出身の学生に特化したものは初めて。
今回、新たに創設されたのは①入学時に一律5万円を支給する「入学時離島遠隔地出身学生支援奨学生」制度②授業料(年間61万円)の半額または4分の1を支援する「離島遠隔地出身学生支援奨学生」制度。両方とも支給型の奨学金制度のため、返済の必要はない。
対象となるのは、沖国大に在籍する学部生または大学院生のうち、宮古島市や多良間村を含む県内離島と、沖縄本島北部(国頭村、東村、大宜味村など)の出身者。
入学時離島遠隔地出身学生支援奨学生制度は、対象学生からの申請があれば一律に支給する。
離島遠隔地出身学生支援奨学生制度は一年ごと申請が必要だが、大学の審査をクリアすれば継続して支給を受けることも可能。大学側は「家計の状況や成績などで柔軟に判断する。全員が半額支給の場合は約人、4分の1支給のケースだと約60人の支援を想定している」という。
前津学長は「私も離島の出身なので、島を出て勉強することの大変さを知っています。本土に行くのも一つかもしれないが、沖縄で学ぶ意義を考えてほしい。学んだことを地域に還元する、そういう人材づくりに私たちも協力したい」と話していた。
詳しい問い合わせは、沖縄国際大学(電話098・892・1111)まで。