市発展へ 一層の努力を/宮古島市
下地市長が年末の訓示/市職員753人が仕事納め
宮古島市は28日、2016年の仕事を終えた。下地敏彦市長が訓示を行い、職員753人をねぎらった上で「迎える1年もそれぞれの分野で丁寧に仕事をこなし、市のさらなる発展に向けて努力を重ねてほしい」と述べた。市の2017年仕事始めは来月4日。
下地市長は同日朝から関係各所を回って訓示し、この1年の働きをねぎらった。
市役所平良庁舎での訓示は午後5時から行われ、同庁舎や平良第2庁舎で働く職員が参加した。
下地市長は冒頭、3カ月連続で過去最高値を更新している有効求人倍率に触れた。「1・44倍は史上最高の数値。県内で一番高い数字だ。私たちがしっかり事業をすることで経済が活性化した結果でもある」と職員の仕事ぶりを評価した。
農漁業、観光、教育、福祉など各分野でくまなく事業を展開してきた実績も強調した。「農業面ではサトウキビの生産量が37万㌧台に達する勢いがある。肉用牛競りは45億円以上を売り上げた」と胸を張った。
教育面では子供たちの学力の向上を挙げ、「学力向上と並行して教育環境の整備を進めてきた。学校規模適正化もその一つ。伊良部の小中一貫校もそう。このような取り組みが学力の向上につながる」と述べた。
福祉の分野では、子供の貧困問題への取り組み、子育て支援の展開を評価。観光面では、大型クルーズ船の入港に対応する平良港整備の未来を語った。
下地市長は「島に活力がある。これも皆さんが一致協力をして事業を推進してきた結果だ」と述べ、全職員に感謝を込めた。
最後に下地市長は「来年は今以上に発展を遂げるプロジェクトがある。心を新たに市の発展のために協力してほしい。皆さんが率先して仕事を行い、市民のニーズに応え続けることで市民と市役所の一体感が生まれる。次の1年も頑張ってほしい」と激励した。