野菜初出荷、高値を祈願/JA野菜・果樹生産出荷連絡協
生産2778㌧を計画/目標販売高は10億円
宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会の2017年宮古地区初荷式が6日午後、JAおきなわ宮古地区農産物集出荷場前で開かれた。生産農家のほか県、宮古島市などの団体から多数の関係者が参加し、17年産の高値販売と安全輸送を祈願した。今期は2778㌧の出荷を計画、目標販売高は10億円に設定した。
今期産の野菜・果樹は昨年9月の強風および長雨の影響を受け、一部で定植の遅れが見られたが作付け後は比較的順調に生育した。
一部の施設品目においては11月から雌花減少等が発生。出荷量の減少を招いたが、その後は回復の兆しが見られるという。
販売面では、10月下旬からゴーヤーの出荷・販売がスタートしており、徐々に他品目の出荷も始まっている。他産地の出荷がほぼ終了していることから引き合いが強く、ゴーヤーやトウガンの販売は好調に推移することが予想される。
市場のニーズが高い宮古島産カボチャの高単価販売も期待されている。
品目ごとの今期販売計画は▽カボチャ(生産量550㌧、販売金額1億6500万円)▽ゴーヤー(同900㌧、同3億5500万円)▽トウガン(同988㌧、同1億9700万円)▽インゲン(同70㌧、同7700万円)▽メロン(同54㌧、同2760万円)▽マンゴー(同80㌧、同9600万円)▽オクラ(同90㌧、同7200万円)-などとなっている。
17年産の初荷は74㌧。内訳は▽ゴーヤー25㌧▽カボチャ19㌧▽メロン7㌧▽トウガン20㌧▽サヤインゲン3㌧-だった。
初荷式で地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会の池間義光会長は「宮古地区野菜の出荷品目においては他産地の出荷がほぼ終了し、カボチャを中心に沖縄産の独壇場の感が強く、市場からの引き合いも強いことからゴーヤー、トウガン、インゲンの販売は好調に推移することが予想される」と明るい見通しを語った。その上で「私たち生産者は、食の安全と安心に対する意識を強く持ち続け、消費者に感謝の気持ちを忘れず、全身全霊で生産に励む」などと決意を語った。
県宮古農林水産振興センターの植田修所長と下地敏彦市長(代読)は来賓のあいさつを述べ、向こう1年の高値販売を祈願した。
最後は万歳を三唱し、初荷74㌧を載せたトラックを拍手で見送りながら高値販売と安全輸送を祈願した。