新春の風受け、大空へ
親子凧揚げ大会 子供たちの歓声響く/ライオンズクラブ主催
宮古ライオンズクラブ(新山広明会長)主催の第27回新春親子凧(たこ)揚げ大会が8日、平良のトゥリバー地区で開催された。親子50組、約200人が参加し、手作りの「宮古だこ」や買い物用のビニール袋を加工した手作りだこなどが、新春の心地よい風を受けて天高く舞い上がり、会場には参加者たちの歓声が響いた。
この日は午前9時すぎから、参加者たちが、お気に入りのたこを手に次々と会場に訪れた。
昨年末に同クラブが初めて開催した「親子宮古たこ作り教室」で伝統の宮古たこを完成させた親子のほか、お気に入りにのアニメキャラクターが印刷された市販のたこを手にした子供たちが親や祖父母から上手に風を受けるこつを学び、上空高くたこを揚げた。
櫻井華さん(6)はお母さんの留美さんと協力し合いながら、たこを揚げようとするも、なかなか揚がらない。
留美さんは「全然揚がらない」と笑いながら「それでも華はずっと笑顔で楽しんでいるので、参加して良かった」と話した。
華さんも「たこは揚がらないけどお母さんと一緒に頑張れるのでとても楽しい」と笑顔になった。
孫と一緒に参加した上地茂徳さん(63)は、自作の宮古たこを持参して挑戦するも、こちらもなかなか思うように揚がってくれない。
茂徳さんは「たこ揚げってこんなに難しかったかな?どうしても揚がってくれない。孫に良いところを見せたいのでまたチャレンジする」と力強く話し、孫たちが見守る中、何度も挑戦した。
閉会式では、主催者を代表して新山広明会長があいさつを行い、親子の絆を深めることができる同大会の意義を話した上で、参加した親子が楽しい時間を過ごせたことを喜んだ。
また、来賓で出席した市教育委員会の上地栄作生涯学習部長も「最近では、親子でたこ揚げする風景をあまり見なくなったが、こうして一緒にたこ揚げする姿を見ると感動する。皆さんにとって飛躍の年になることを期待している」とあいさつした。
入賞者は次の通り。
最優秀賞=砂川ともあき▽高くまで昇ったで賞=新山れお▽デザイン賞=さいとうこうた▽ファミリー賞=砂川まちか▽アイデア賞=松岡そると▽ハッスル賞=松岡琉空