現職、新人4氏が届け出/市長選告示
市政継続、刷新で舌戦/陸自配備の是非も問う
任期満了に伴う宮古島市長選挙が15日告示され、無所属の現職と新人の計4氏が立候補を届け出、4氏による争いが確定した。各候補者は選挙対策本部で、支持者らを集めて出陣・出発式を開催。支持を訴える「第一声」を上げ、選挙カーで街頭へと繰り出した。市長選は市町村合併後、4回目。前回は無投票だった。「市政継続」か「刷新」かが最大の争点で、陸上自衛隊配備の是非や農林水産業、観光産業の振興策、教育環境の改善などでも論戦が展開される。投開票日は22日。14日現在の有権者数は4万3441人(男性2万1466人、女性2万1975人)。
立候補したのは届け順に、新人で前県議の奥平一夫氏(67)、現職で3選を目指す下地敏彦氏(71)=自民推薦=、新人で医師の下地晃氏(63)=社民、社大推薦=、同じく新人で前市議会議長の真栄城徳彦氏(67)。
4候補の陣営は届け出を済ました後、出陣・出発式を行い、支持者らとともに当選に向けて気勢を挙げた。
奥平氏は、県政との太いパイプや自衛隊配備反対を訴え。「命の水をしっかり守ることを市民の皆さんに約束する」と話し、市政奪還に向け協力を呼び掛けた。
下地敏彦氏は、2期8年間の実績を強調。「多くの事業の芽出しが始まった。今年から少しずつ花開いてくる」と述べ、さらなる経済の活性化を強調した。
下地晃氏は、現市政の不祥事を指摘し「市民本位の市政を実現する」と市政刷新を求めた。自衛隊配備には「絶対に許してはならない」と力説した。
真栄城氏は、市政継続か刷新かが争点だとし「今の市政を継続させてはいけない」と行動を促した。「22日は歴史的転換の日と認識している」と述べた。