平均糖度13・81度/宮糖城辺工場
操業1カ月 品質は上昇傾向
宮古製糖城辺工場の2016-17年期製糖操業は16日、開始から1カ月を迎えた。これまで4万3015㌧のサトウキビ(原料)を搬入し、平均糖度は13・81度と基準糖度帯(13・1~14・3)内の品質を維持している。最近の冷え込みで品質は上昇傾向にある。
同工場の16日現在の搬入概況によると、搬入された原料のうち手刈りは1万515㌧、機械刈りは3万2500㌧だった。
糖度区分別構成比は 基準糖度帯内の原料が全体の42・82%を占めた。糖度帯以上の原料は32・23%、以下は24・95%だった。
1㌧当たりの農家平均手取額は2万2255円と高い金額が付いた。
同工場は先月17日に操業を開始。初日の平均糖度は14度台に達したが、雨や機械刈り原料の搬入でやや品質を落としている。
ただ、ここ最近の冷え込みで糖度は上昇。日計の平均糖度は14度台に戻る勢いだという。さらなる品質上昇が期待されている。
今期のサトウキビは気象条件に恵まれた。台風被害はほとんどなく、干ばつ被害も限定的だった。適度な降雨もあって質、量ともに前期作を大きく上回ることが予想されている。宮古地区全体の生産見込み量は前期比1万8200㌧増の36万3320㌧。製糖工場別には▽宮糖城辺12万6500㌧▽宮糖伊良部6万3820㌧▽宮糖多良間2万2750㌧▽沖糖宮古15万250㌧-。