票の上積みに全力/三日攻防
初競り市場で支持訴え/畜産農家らとスキンシップ
任期満了に伴い22日に投開票が行われる第4回市長選挙は19日、3日攻防に突入した。この日は肉用牛の初競りがJAおきなわ宮古家畜市場で行われ、4陣営とも早朝から会場に足を運び、生産農家を激励しながら候補者の名刺を配り、支持を訴えた。期日前投票も投票行動が行われた8年前の選挙よりも伸びており、有権者の意識は高まっている。今後は各陣営とも大票田の平良の市街地を中心に当落のカギを握る無党派層への支持浸透を図っていく。
今回市長選に立候補したのは届け出順に、新人で前県議の奥平一夫氏(67)=民進推薦、現職で3選を目指す下地敏彦氏(71)=自民推薦、新人で医師の下地晃氏(63)=社民、社大推薦、同じく新人で前市議会議長の真栄城徳彦氏(67)の4人。
初競りが行われた家畜市場では、午前7時過ぎから4陣営の関係者と候補者が訪れ、生産農家に畜産振興を訴えながら支持を求めた。
奥平氏は笑顔を振りまきながら「しっかり畜産の振興に取り組むのでよろしく」と支持を求めた。
市長として公務で初競りに参加した下地敏彦氏は1番牛を案内して会場に訪れ、競りをスタートさせた。
候補者としては会場に一番乗りとなった真栄城氏も畜産振興を約束し、選挙戦勝利に向け支援を求めた。
下地晃氏は、自らも畜産農家であることをアピールし「畜産振興のためにも私を市長に」と訴えた。
競り開始前から、会場には各陣営の関係者が多数訪れ、選挙期間中はなかなか会う機会もない中で互いに選挙戦の手応えを報告し合いながら、健闘を誓い合っていた。
22日の投開票日に向け今後、各陣営とも総力戦となり、基礎票を固めつつ、大票田の市街地を中心に無党派層への支持訴えに全力で取り組んでいく。
一方、市長選と同時に行われる市議会補欠選挙は2議席を5人で争う展開で、各候補とも選挙戦終盤を迎え、さらなる支持拡大に向けた追い込みの運動を展開している。
立候補しているのは届け出順に、新人で会社員の前里光健氏(34)、幸福実現党宮古島市地区代表の宮城隆氏(64)=幸福実現党公認、元市議の下地博盛氏(67)、新人で市民団体「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」共同代表の石嶺香織氏(36)、元市職員の砂川和夫氏(62)。