産地・ブランド化誓う/肉用牛
初競り式典で一丸/市場は高値取引で盛況
JAおきなわ宮古家畜市場の2017年初競り式典が19日開かれ、繁殖農家や購買者、関係団体の代表らが出席し、向こう1年間の高値安定を祈願した。併せて素牛(子牛)の産地化と宮古牛のブランド化を決意した。式典後の初競りは盛況、高値取引に沸いた。
式典は午前8時50分から開かれた。JAおきなわの崎原勲常務理事は「本県が全国有数の和牛の産地として知られ、子牛の市場評価が高まったのは購買者の皆さんのおかげ」と感謝。その上で「JAは、今後も畜産農家、行政と連携強化して農家所得の向上に取り組んでいく」と述べた。
来賓出席した下地敏彦市長は16年の販売額45億円を挙げ、「これも購買者の皆さんの温かい支援のたまものだ」と振り返り、「これからも皆さんのニーズに応えるべく生産者、関係団体が連携して肉質に優れた肉用牛の改良に努めたい」などと決意を語った。
県農林水産部の島尻勝広部長は生産者を激励。「自己研さんに励み、優れた肥育素牛の持続的な安定供給産地として、優良母牛の保留や増頭運動に一層尽力してほしい」と述べた。
関係者による鏡開きが行われた後、市議会の棚原芳樹議長の音頭で乾杯。宮古家畜市場の向こう1年の高値安定取引を祈願した。
式典後の初競りは大盛況だった。祝儀相場もあって1番牛から3頭連続で100万円を突破。市場は大歓声に包まれた。
式典では16年競りで1億円以上買い上げた購買者らに記念品を贈った。多額購買者は次の通り。
水迫畜産▽山口畜産▽皇子原肥育牧場▽森ファーム宮崎▽小田畜産▽田村畜産▽藤嶺牧場▽もとぶ牧場▽秋山畜産▽宮崎乳肥農協▽鹿児島サンライズファーム▽浅野畜産▽大川畜産