極真空手で世界一/長田さん(両親が宮古出身)
親戚に優勝を報告/さらなる高みを目指す
素手で直接打撃を与え合う、極真連合杯第4回世界空手道選手権大会(21、22日、那覇市の県立武道館)男子無差別級で、両親が宮古出身で、兵庫県に住む長田裕也さん(28)が初優勝した。長田さんは23日に両親のふるさとに凱旋帰島。24日には親戚らに優勝を報告するとともに、親戚や関係者が主催する祝賀会に参加した。長田さんは極真会館が主催する主要4タイトルを総なめ。「目標にしていた大会で優勝できてうれしい。次は他流派の大会に参加したい」とさらなる高みを目指している。
同大会は、4年に一度開かれ、男子無差別級には26カ国から71人が参加。2日間にわたりトーナメントで争われた。
長田さんは、1回戦から準決勝までの5試合を「技あり」と「判定」で制し、決勝に進出。相手はカザフスタンの選手で、3分間の「本戦」で決着が付かず、2分間の延長の末、判定勝ちを収めた。
長田さんは「苦しい試合だったが、相手は準決勝で弟弟子を下しており、どうしても負けられない試合だった」と振り返った。
「一番、取りたかったタイトルを獲得できた。今は体を休めながら試合の様子を映像で振り返り、改善点を見つけて後輩に伝えていきたい」と話した。
長田さんは身長178㌢、体重91㌔。攻撃スタイルは、突きを主体に相手のボディーを攻め、回し蹴りで足にダメージを与えながら、後ろ回し蹴りの大技で組み立てるという。
子供のころから夏休みなどを利用して宮古を訪れており、昨年10月にも同大会に向けた強化合宿を行ったという長田さん。「砂山や前浜ビーチで走り込みをした。その成果が出た」と笑顔を見せた。
平良西原出身の父保さんは、極真会館兵庫県琉道會道場の代表師範。門下生は約100人いるという。
「大会では、文句のつけようがない強さだった。あとは精神力を鍛えるだけ」と話した。