労働軽減と反収アップへ/キビ株出し管理実演会
2016年度さとうきび株出し管理実演会(主催・宮古地区さとうきび管理組合、共催・宮古地区さとうきび技術員会)が24日、城辺吉田地区のほ場で行われた。大勢のキビ生産農家は、株出し管理機が一工程で同時に行う「根切り・株揃え、葉がら・土除去、施肥・除草剤散布」などの性能を学び、労働軽減や反収アップの効果について知識を深めた。
同実演会は、キビ生産者などの関係者へ株出し管理作業の重要性を周知するとともに、オペレーターの知識及び技能向上を図り、地域全体の適切な株出し管理作業の実施を促進するのが狙いで開催された。今回の実演会は、砂川靖さんのほ場で実施された。宮古には株出し管理機は50台余り導入されているという。
開会式で、主催者を代表して前里孝清同技術員会長は「ここ2、3年で株出しも増え、去年は50%近くまであった。農家の株出しに対する考え方が変わってきたと思う。農家には株出し技術向上を学んでほしい」と激励した。
次いで宮古農林水産振興センター農業改良普及課の担当者が説明し「株出しが増えたことは良い条件だと思う。株出しで反収を上げ、全体の反収を下げないようにしてください」と注意を促した。
キビ収穫後に行う株出し管理機は、2枚の回転刃により株を地表から5㌢下で切り揃え、株元の葉がら・土をなどを除去。同時にうね中央に溝をつくりその溝の中に肥料と農薬を落とし込むなどの機能を有する。
問い合わせは、同さとうきび技術員会事務局(同農業改良普及課、電話0980・72・3149)へ。