公約実現へ決意新た/下地市長3期目スタート
宮古島市長選挙で3選した下地敏彦市長が25日、初登庁した。臨時庁議で下地市長は「3期目の新たな公約実現のために、協力をお願いしたい」と述べ、選挙戦で掲げた公約の実現に向けて決意を新たにした。
下地市長は午前8時20分ごろ、市役所平良庁舎に登庁した。3階にある市長室前には部長級や秘書課、総務課の職員が並んで下地市長を歓迎。拍手を送って3期目当選をたたえた。
花束の贈呈を受けた下地市長は深々と頭を下げて感謝し、「ありがとう」と何度も繰り返していた。
この後、最初の職務となる臨時庁議に出席した。部長級職員らを前に下地市長は「2期8年にわたって政策を進めてきたが、ほぼ私の政策は進んでいるという認識だ」と振り返った。
その上で「今回、3期目の公約を掲げて新たな市政運営を手掛けていく。私が掲げた公約をそれぞれの分野で熟知してほしい。協力をお願いする」と述べ、職員に一層の奮起を促した。
下地市長は先の選挙において10の主要政策を発表している。「躍動・元気・活気あふれる島づくり」をキーワードに、▽子育て環境の向上▽医療福祉の充実▽自然環境の保護▽快適な住環境の整備▽下地島空港の利活用▽行財政改革の推進▽大型プロジェクトの推進-などを掲げた。
子育てでは、第3子以降の保育園・幼稚園保育料の完全無料化を提示。教育関係では学校給食費の半額助成や専門学校の誘致促進などを政策化した。
島の活性化策では、水産業施設の充実と養殖技術の向上、東京五輪事前合宿の誘致を発表し、住環境では空き家対策を挙げた。
行財政改革では効率・効果的財政運営と組織のスリム化を盛り込んでいる。
下地市長は、22日に施行された市長選で9588票を獲得。新人3候補を退けて当選を果たした。