来月5日に記念演奏会/金井喜久子生誕110年
2月5日午後5時からマティダ市民劇場で開演される第11回宮古島市民総合文化祭・一般の部芸術劇場「金井喜久子生誕110年記念演奏会」(主催・市、市教育委員会、市文化協会)を前に、同協会の大城裕子会長らが25日、市平良図書館北分館で記者会見し、市民に来場を呼び掛けた。金井(1906~86年)は宮古島平良出身で、日本人女性では初めて交響曲を作曲した作曲家。沖縄の本土復帰前の1971(昭和46)年、世界共通の五線譜に採譜した「母と子の沖縄のうた」の中の「じんじん」で第13回日本レコード大賞童謡賞を受賞した。
大城会長は「宮古島出身の偉大な作曲家、金井喜久子さんの功績をたたえ、広く市民に素晴らしい女性ということを伝える機会にしたい」と意義をPRした。
同協会によると、金井は沖縄県立第一高等女学校を卒業後、日本音楽学校、東京音楽学校(現、東京芸術大学)に進む。卒業後の1943(昭和18)年に東京都の日比谷公会堂で第一交響曲作品発表、54(同29)年に日本代表としてブラジル国サンパウロ市四百年記念国際民俗音楽会議に出席、61(同36)年にテレビドラマ内村直也作「波上宮の丘にのぼろう」の作曲など、幅広く活躍した。
また80(同55)年にひめゆり資料館建設のためのチャリティショー(東京都の虎ノ門ホール)、85(同60)年に「花の便りを」を作曲発表した。86(同61)年、逝去、享年79歳。
同演奏会には、池城勉さん(トロンボーン)、黒島舞季子さん(ソプラノ)、田里直樹さん(テノール)、たさとしのぶさん(ピアノ)、棚原俊平さん(同)、多嘉良和枝さん(舞踊家)、宮古フロイデ合唱団、宮古高校吹奏楽部、放課後児童クラブ(ぐすくべ)が出演する。
入場料は1500円。高校生以下は無料で入場券が必要。プレイガイドは、TSUTAYA沖縄宮古島店、Booksきょうはん宮古南店、宮古島文化協会事務局。
問い合わせは、同事務局(電話0980・76・6708)へ。