方言の楽しさ伝える/市文化協会
はなぞのこどもえんで実習
宮古島市文化協会(大城裕子会長)は26日、市内の「はなぞのこどもえん」(新城久恵園長)で「すまふつボランティア実習」を実施した。絵本の読み聞かせや「あめふり」方言バージョンなどを通して子供たちに方言の持つ言葉の面白さや楽しさを伝えた。子供たちは、楽しそうに方言の単語を繰り返して発音し覚えていた。
沖縄本島では沖縄方言のことを「シマ・クトゥバ(島の言葉)」と発音し、宮古では「スマ・フツ(島の言葉)」と称している。
地域の方言は地域固有の文化の一つとも言われている。近年、子供たちは方言に接する機会が少ないとされ、次世代への継承が課題となっている。
この日は「すまふつボランティア」に認定された5人が参加。年中組25人、年長組35人が宮古方言を学んだ。
実習では、最初に全参加者が宮古方言バージョンによるラジオ体操で元気よく体をほぐした。
絵本の読み聞かせは「大きなかぶ」。絵本に登場するネコは「マユ」、ネズミは「ユムヌ」、イヌは「イン」などと紹介。ダイコンを引き抜く時には方言で「ヒヤサ、ヒヤサ」と掛け声を発した。
「顔であそぼう」コーナーでは、顔は「ミパナ」、目は「ミー」、鼻は「パナ」、口は「フツ」、耳は「ミン」などを教えた。
宮古島出身でシンガーソングライター、下地イサムさんが日本の名曲童謡「あめふり」を宮古方言に訳した歌詞を披露。「あめあめ ふれふれ かあさんが」
は「アミアミ フフィフフィ アンナガドゥ」、「ピッチピッチ チャップチャップ」は「シュッタシュッタ アイジャアイジャ」と発音した。
大城会長と新城園長は終始笑顔で宮古方言の魅力を楽しんでいた。