「避難場所」確認で備えを/気象講演会
防災への理解深める
2016年度防災気象講演会(主催・宮古島地方気象台)が29日、県宮古合同庁舎で、防災関係機関と学校関係者らを対象に行われた。講師を務めた日本防災士会九州ブロック支部連絡協議会県ブロックの新城格(あらしろ・いたる)ブロック長が「災害は必ずやってくる~地域で防災・減災に取り組もう~」、また、気象予報士でNHK沖縄放送局気象キャスターの齋藤綾乃さんは「気象情報、私はこう伝えます!」と題して講演し、参加者は防災、減災について理解を深めた。
新城さんは、過去に宮古島に接近した猛烈な台風や、明和の大津波(1771年)などを例に挙げ「災害は必ずやってくる」と話し、災害対応は▽住んでいる地域を知る▽災害を知る▽家族、地域を含め自分たち自身を知ること-が基本と説明した。
防災、減災対応として▽自宅や会社周辺の避難場所の確認▽避難所への経路確認▽防災訓練▽防災グッズの準備-などを挙げ「災害のリスクはゼロにはできないが、備えることで被害を少しでも小さくすることができる」と強調した。
齋藤さんは気象キャスターとして、放映までの準備やなぜ気象予報士になったかなどについて話した。