市の継続的な協力を依頼/陸自配備で佐藤参議院議員
自由民主党国防部会長代理の佐藤正久参議院議員が6日、市平良庁舎で長濱政治副市長に、陸上自衛隊の宮古島配備について「2017年度予算で、千代田カントリークラブの造成工事の予算も約300億円付いている。いろいろな面での協力をよろしくお願いしたい」と、改めて配備に対する市の協力を依頼した。また、「大福牧場は(配備を)やめたので、家族の宿舎など、千代田に入らない施設があるので、どうするかという話もいずれ出てくると思う」と、別地での施設建設の検討を示唆した。
長濱副市長は「(下地敏彦)市長が話しているように、法的な部分をクリアしてもらえばということだろうと思う。詳しい(配備)計画が分からないところがあるので、射撃訓練を実施するのではとかの不安を持っている市民もいる。もっと、しっかりした計画を出してほしい」と地元への詳しい説明を求めた。
佐藤氏は「今回、配備予定の地対艦ミサイルの射撃訓練は米国のカリフォルニアで実施している。地対空ミサイルの射撃訓練はテキサス州で実施している。宮古島での射撃訓練は考えられない」と述べ「本州でも実施していない」と説明した。
さらに、「地元の要望をしっかり受け止め、対応するよう私からも防衛省に働きかける」と述べた。佐藤氏は航空自衛隊宮古島分屯地と千代田カントリークラブを視察した。
表敬には、宮古島市議会の平良隆市議会議員と佐久本洋介市議会議員が同席した。
長濱副市長との面談後、佐藤氏は「別地での施設建設検討を示唆したこと」について「もともと大福牧場と千代田カントリークラブの二つだったが、大福ができなくなったので、そこはこれから考えていくことになる」と、記者団の質問に答えた。