北防波堤に400㍍岸壁整備/クルーズ拠点選定で
平良港港湾計画に追加/地方港湾審議会が承認
2016年度第2回宮古島市地方港湾審議会が7日、平良港ターミナルビル大研修室で開かれた。平良港が国土交通省から「官民連携による国際クルーズ拠点」を形成する港湾に選定されたことに伴う平良港港湾計画の一部変更について協議を行い、漲水地区の北防波堤に400㍍の岸壁と1㌶のふ頭用地を整備することを計画に追加することなどを承認した。
「官民連携による国際クルーズ拠点」とは、自治体とクルーズ船運航会社が連携して、自治体がクルーズ船受け入れ岸壁を、運航会社は旅客ターミナルビルを建設して国際クルーズ拠点を整備するもの。運航会社には岸壁の優先利用が認められる。
宮古島市は、アジアや世界で半分のシェアを持つクルーズ会社グループの「カーニバル・コーポレーション&PLC」(カーニバル社)と連携。中国発着クルーズの主要拠点寄港地を目指すととともに、将来的には下地島空港の活用などを視野に、飛行機とクルーズ船を組み合わせた発着港へ発展させることを目標に掲げている。
14万㌧級の船が接岸できる岸壁を整備する計画で、2020年の運用開始を目指し、初年度は寄港回数250回、26年には310回を目標に設定している。
審議会では市港湾課の伊計盛之課長が、漲水地区北防波堤に水深10㍍、延長400㍍の岸壁と1㌶の旅客船用ふ頭用地、旅客船ふ頭から臨海道路荷川取線までを結ぶ2車線の道路を整備する新規計画の追加や、既定計画の設定よりクルーズ船の航路となる海域の水深を深くしたり幅員を広げるなどの港湾計画の一部変更案を説明した。
協議の結果、計画の一部変更を全会一致で承認した。審議結果はあす9日、下地敏彦市長に答申される。