平均糖度は15・12度/沖糖宮古
操業1カ月 高品質取引続く
沖縄製糖宮古工場の2016-17年期製糖操業は10日、開始から1カ月を迎えた。これまでに5万5137㌧の原料を搬入し、平均糖度は15・12度。基準糖度帯(13・1~14・3度)を大きく上回る高品質取引が続いている。
10日現在の搬入概況によると、糖度区分別構成比は基準糖度帯以上の原料(サトウキビ)が全体の75・36%を占めている。糖度帯の原料は19・63%、基準以下はわずかに5・01%。
高品質に伴い1㌧当たりの農家平均手取り額は2万3813円と高値。一層の品質上昇が期待される。
沖糖宮古は、搬入量を上方修正する見通し。当初は15万250㌧を予想していたが16万㌧台に達する勢いがあるという。
今期のサトウキビは気象条件に恵まれた。台風被害はほとんどなく、干ばつ被害も限定的。適度な降雨もあって前期の実績を上回ることが確実視されている。
地区全体の当初生産見込み量は前期比1万8200㌧増の36万3320㌧。製糖工場別(沖糖を除く)では▽宮糖城辺12万6500㌧▽宮糖伊良部6万3820㌧▽宮糖多良間2万2750㌧-となっている。