9月末までに用地決定/城辺地区中学校統合計画策定委
選定要項など確認
城辺地区4中学校(福嶺、城辺、西城、砂川)の統合計画について協議する「城辺地区中学校統合計画策定委員会」(神里清春委員長)の第3回委員会が15日夕、市役所城辺庁舎で行われた。今回、初めて統合中学校の用地選定要項案が示され、統合校の用地は既存4校のいずれかの場所とし、用地の決定期限は9月30日とするスケジュールなどを確認した。今後、用地選定に向けては、用地選定委員会を設置して候補地の選定作業が行われる。
具体的には、保護者および地域住民に対し同要項の説明を行い、理解を得ていくほか、評価項目による審議・審査を行い、候補地を選定する。
選定された候補地については市教育委員会で審議、承認を得て、市長が用地の決定を行うとしている。
用地選定に係る比較項目としては▽敷地面積(建物面積・運動場面積)▽敷地形状▽交通条件(通学条件)▽災害時の安全性▽諸室の増改築条件▽増改築に係る費用▽既存校舎の整備状況▽老朽度による建て替え緊急度-の8項目となっている。
用地選定までのスケジュールについては、2021年の開校を目指す上では、今年6月に同要項の地域説明を行い、7月には選定委員会で学校用地の選定。8月に市教育委員会で選定された学校用地の審議を経て、市長決裁により用地決定の流れとなっている。
用地決定後は、9月に学校設置条例の改正を行い18年の前半で市が県と長期計画ヒアリングを実施、5月~6月に県が国に概算要求を行うとしている。
あいさつで宮國博教育長は「宮島小学校が卒業と在校生の転校で新年度から休校となる。城辺地区でも福嶺中学校が休校の状況で再び開校するには、複式学級の解消が条件であることから極めて厳しい状況。このままの状況が続けば数年で廃校の流れになると思う。こうした背景も踏まえてしっかり議論してほしい」と呼び掛けた。