鶴保大臣が宮古視察/平良港埋立工事を確認
きょうは下地島空港など
鶴保庸介沖縄担当大臣が18日午後、宮古島視察のため来島した。2日間の日程で、初日は市伝統工芸品センターと就労継続支援A型事業所の野菜ランドみやこ、平良港の下崎ふ頭と埋立工事中の漲水地区を視察した。きょう19日は伊良部大橋や下地島空港、サトウキビ収穫作業、メガソーラー実証研究設備、工事中のスポーツ観光交流拠点施設などを視察し帰路に就く。
羽田から那覇経由で宮古入りした鶴保大臣は、まず市伝統工芸品センターで宮古上布について宮古織物事業協同組合の会員から説明を聞いたほか、実際に上布を織る作業を見学した。
障害がある人に就労の場所を提供することを目的にみやこ福祉会が設立した野菜ランドみやこでは、ホウレンソウや水菜、小松菜など6種類の野菜を水耕栽培で育てている現場を視察。植え付けや収穫の方法、販路などについて職員から話を聞いた。
平良港下崎ふ頭では沖縄総合事務局の職員が、宮古島へ寄港する海外クルーズ船のうち5万㌧級までのものは同ふ頭で受け入れていて、それ以上の船は沖泊で対応している状況を報告。平良港が国土交通省から「官民連携による国際クルーズ拠点」を形成する港湾に選定され、漲水地区の北防波堤に14万㌧級の船が接岸できる400㍍の岸壁と1㌶のふ頭用地を整備し2020年からの運用開始を目指す方向で調整が進められていることなどを紹介した。
平良港漲水地区では下地敏彦市長が、第二ふ頭と第三ふ頭の間を埋め立てて新たに岸壁などを整備する「漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業」の内容や進ちょく状況などを説明した。
視察後、鶴保大臣は「宮古上布については情報発信の面ではしっかり応援していきたい。ゆくゆくは世界遺産にということも決して夢の話ではないと思う。野菜ランドみやこのビジネスモデルは宮古だけでなく全ての離島に応用できるのではないか。その可能性をもう一度、問い合わせたい」と語った。平良港への大型バース整備については「(供用開始予定まで)あと3年とのことだが、もっと短い期間でできるくらい気合いを入れて取り組んでいきたい」との考えを示した。