学力向上へ一丸/市の教育を語る市民大会
成果と課題共有/模範児童生徒の表彰も
宮古島市の教育を語る市民大会(主催・市教育委員会)が19日午後、マティダ市民劇場で開かれ、参加した市民、教諭、学校関係者が学力向上対策における成果と課題を共有した。模範となる児童生徒や教育功労者の表彰も行った。
教育を語る市民大会は毎年2月の第3日曜日の「教育の日」に開催。市の教育を推進する機会にすることを目的に開かれている。
開会行事で市教育委員会の宮國博教育長は「教育を取り巻く環境は複雑化、多様化しているが、これからも市民の皆さんに課題を提示しながら解決に向けて目に見える形で教育行政を進めていく」と話した。
下地敏彦市長(代読)や市議会の棚原芳樹議長、教育事務所の下地政昭所長は来賓祝辞を述べた。
下地市長は、人材育成の重要性を指摘。「学校、家庭、地域がそれぞれの役割を確実に果たし、連携、協働しながら教育と子育ての支援に取り組まなければならない」と述べた。
この後表彰を行い、模範児童生徒として佐良浜小6年の小數賀(おすが)うららさん、鏡原中2年の前泊琉愛(るあ)さん、宮古工業高校1年の川田琉太君をたたえた。教育功労者の仲間稱さんも表彰した。
学力向上対策については市学校教育課指導主事の下地辰彦さんが報告した。
市の2016年度全国学力・学習状況調査の結果を示し、小学校の平均正答率は国語A、Bが全国平均を下回っているものの、数学A、Bは上回っていると紹介。中学校に関しては国語A、B、数学A、Bとも全国平均を下回ったが、それぞれ全国水準に近付いていることを強調した。
学力向上対策の成果は▽学力・学習状況調査における着実な成果▽授業マネジメントを意識した完結する授業を各教師が取り組むことで授業の改善が見られた▽講師招へいによる公開授業や講演会を行うことによる授業の改善-。課題には幼小、小中の連携や学力向上推進にかかる保護者や地域との連携などを挙げた。