校歌の作詞者を選定/伊良部地区学校統合協
伊良部地区の四つの小中学校の統合に向けた協議会が21日、伊良部中央公民館で行われた。統合により設置される小中一貫校「結の橋学園」の校歌の作詞者として、「一粒の種」を作詞した伊良部島出身の高橋尚子さんを軸に、他の候補者も含めて検討・依頼していく方針を決定した。新しい制服の導入時期については、保護者へのアンケートで決めることを確認した。
校歌制定の曲については、対外行事や儀式的行事にふさわしく、1年生から9年生が歌える音程に配慮する。作曲者については作詞の制作を進めながら選定する予定。
歌詞については、伊良部小・中、佐良浜小・中の歌詞や結の橋学園の教育目標を掲げ、希望に満ちた明るい歌詞にする。
それぞれの依頼者には内容を伝え、校歌に反映させるようにする。
出席した委員からは「作詞は複数の作詞者が書いた中から選定した方が良い」「生徒たちから募ったらどうか」など「公募」の意見が出されたが、結の橋学園にふさわしい曲調や歌詞の内容など、高い専門性が求められることから、内諾を得ている高橋さんを中心に調整を進めていくことを確認した。
制服については「単なる衣料品ではなく、生徒の学校生活、さらには豊かな情操や人間性、帰属意識、自己肯定感を育てる教育アイテム」と位置付けており、前回の協議会で、制服を一新することが決定している。
ただ、現在の小5、6年生は、開校時には8年生(中2)、9年生(中3)となることから、旧制服から新制服への移行期間が短く保護者負担が重くなる。
このため、同学年の保護者を対象にアンケート調査を実施し、「開校時に一斉にそろえる(負担が増す)」、または「開校後に徐々にそろえる(負担が少ない)」かを決めることにした。
仮に開校後に徐々にそろえるとなると、女子の場合は新、旧伊良部中、旧佐良浜中の3種類の制服が一時的ではあるが混在することになる。
同協議会では校歌や制服については3月中には決定したい考え。
統合協議会の仲間明典会長はあいさつで「素晴らしい子供たちに素晴らしい環境を整えるということを再認識して進めていきたい」と委員に協力を呼び掛けた。
結の橋学園は、伊良部島の2小学校(伊良部小、佐良浜小と2中学校(伊良部中、佐良浜中)を統合し、小中一貫校として再編し新たにスタートする。
同じ敷地内で1年生から9年生までの児童生徒が一緒に学ぶ。2019年4月に開校予定。