養殖アーサ初収穫/ヒトエグサ生産部会
技術向上などが要因/豊作の10㌧見込む
宮古島漁協のヒトエグサ生産部会(楚南聡代表、会員8人)は22日、平良の大浦湾の養殖場で2017年産の養殖アーサ(和名ヒトエグサ、宮古方言名アーサ)の初収穫を行った。今期の総収穫量は前期の7㌧より3㌧多い10㌧の豊作を見込んでいる。楚南代表は「会員の技術向上もあり、上質のアーサ収穫が期待できる」と笑顔で語った。
同湾では、2007年に養殖アーサの試験生産を開始。その後、漁業権更新の際に大浦湾で特定区画漁業権を取得し、本格的な養殖に着手した。同湾の養殖アーサ漁場は、宮古では最大規模。
昨年種付けした養殖アーサ網は11月に沖出し。網(長さ18㍍、幅1・9㍍)は約1000枚を張った。各網にはびっしり生えたアーサが青々と育ち、船上から特殊な機械を使って網を巻き上げながら収穫した。収穫は3月まで予定。
この日収穫したアーサは約200㌔。トラックに積み込んで同漁協のアーサ加工施設に運んだ。
楚南代表は「アーサは、みそ汁の具や天ぷらなどの食材としても人気が高い。消費者に喜ばれる上質なアーサを提供したい」と意気込む。
特定区画漁業権 水産動植物の養殖業を営む漁業権。モズクも同区画漁業権が設定された漁場で養殖される。