新機材運航スタート/RAC宮古路線
貨物室2.5倍に拡大/利用客には記念グッズ贈呈
琉球エアーコミューター(RAC、本社那覇市、伊礼恭社長)は23日、宮古を発着する全路線に従来機材より座席が11席多く、貨物室が2・5倍の広さとなる新機材の運航をスタートさせた。那覇-宮古の初便(801便)は午前9時過ぎに関係者の見守る中、宮古空港に到着。乗客には記念グッズがプレゼントされた。輸送力が向上した新機材の導入で多良間を含む宮古圏域の観光や産業面への効果が期待されている。
初便に搭乗した伊良皆光夫多良間村長は「乗り心地も良く、機内のスペースも広々としてとても気持ちよかった。貨物郵送力も向上しており、多良間の観光や産業面に大きく貢献してくれると思う」と話した。
また、同じく初便に搭乗した伊礼社長も「新機材は貨物輸送力の向上が特徴。離島物流の高速化で地域産業の発展に貢献できると思う」と述べた。
今回、宮古発着路線で新しく就航する新機材はボンバルディア社のDHC8-Q400CC(カーゴ・コンビ)。
これまで使用されてきたDHC8-Q100の全長が22・3㍍で座席数が39席に対し、新機材は全長32・8㍍。座席数は50席に増加している。
さらに、貨物室容量は8・5立方㍍から23・4立方㍍に大幅拡大され、この日の初便も約550㌔の荷物を運んだ。
そのほか、座席と座席の間隔も広がるほか、巡航速度も時速465㌔から667㌔となった。
現在、RACが就航させている宮古発着路線は、那覇-宮古、宮古-多良間、宮古-石垣の3路線で、そのすべての便に新機材が導入される。
昨年4月から新機材を導入しているRACは今回の導入で3機目。同社では国と県の補助金を活用し17年度末までに5機を購入し、運航機材のすべてを新機材に更新する予定となっている。