クルーズ船17年度計 127回寄港予定/連絡協
前年より41回多い/「ワイファイ」運用開始へ
2016年度第2回クルーズ客船誘致・受入環境整備連絡協議会(会長・下地敏彦市長)が24日、平良港ターミナルビルで開かれた。17年の宮古島へのクルーズ船寄港回数は16年の86回を41回上回る127回が予定されていること、外国人旅行客から要望の高いインターネットに無料接続できる「Wi-Fi」は西里、市場、下里の3通りで3月16日から運用開始予定であることなどが報告された。
17年の宮古島へのクルーズ船寄港は3月20日からスタート。現時点では12月28日までに計12隻がトータルで127回寄港を予定している。そのうち下崎ふ頭に寄港できるのは80回で、残り47回は平良港沖に停泊(沖泊)し、「テンダーボート」と呼ばれる補助船で乗客を港まで輸送する。
国内クルーズ船は4月11日寄港予定の「にっぽん丸」の1回のみで、それ以外は中国などの海外から。
寄港回数を月別に見ると、3月は4回、4月は21回、5月19回、6月17回、7月22回、8月21回、9月9回、10月10回、11月3回、12月1回となっている。
総トン数が最も大きいのは初寄港となる「ゲンティンドリーム」で15万1300㌧で寄港予定は28回。次いで「サファイアプリンセス」の11万5875㌧で寄港は16回。
外国人旅行客からの要望を踏まえ整備を進めているインターネットに無料接続できる「Wi-Fi(ワイファイ)スポット」は西里、市場、下里の市内3通りを対象地区として5カ所にアンテナ機器を設置。3月2日に電波の試験を行い、問題がなければ同16日から運用をスタートさせる。
協議会では事務局が17年のクルーズ船寄港回数や受け入れ体制、「Wi-Fiスポット」の整備状況などを説明。クルーズ船寄港では現時点で同じ日に2隻が寄港を希望している日が複数あるが、現状では受け入れが困難なことから日程変更の調整を進めていること、市内3通りを「Wi-Fiスポット」するサービスの運用が予定通り開始できれば、16日に市公設市場前で記念セレモニーを開催することなどを説明した。
そのほか、宮古島市がクルーズ会社グループのカーニバル社と連携し、中国発着クルーズの主要拠点寄港地を目指す計画の内容も紹介された。