下地島空港 開発補助に5億円/市当初予算・補助金
国際線ターミナル建設で/ドーム利用活性化には1580万円
下地島空港および周辺用地の利活用で、市が2017年度当初予算案に5億円の補助金を盛り込んだ。利活用事業所として有力視される三菱地所が計画で示す国際線ターミナル建設を補助する。このほか「JTAドーム宮古島」利活用補助金として1580万円、保育士就労渡航費助成金270万円などを予算化した。
下地島空港および周辺用地の活用をめぐっては、県が三菱地所を含めて利活用事業所の選定作業を進めているが、現段階では正式合意に至っていない。
有力視される三菱地所は2015年12月に開発計画を公表した。空港にターミナル施設を整備し、国際線および国内線の格安航空会社(LCC)やプライベートジェットを受け入れる構想を描いている。
市が17年度当初予算案に盛り込んだ5億円の財源元は国。ターミナル建設補助費として計上した。今回の予算化に伴う利活用事業の進展が期待される。
このほか、総務費で、JTAドーム宮古島と命名された市スポーツ観光交流拠点施設の利活用に向けての補助金を予算化。一括交付金を活用しており、単費は317万円を充てる。
担当する市商工物産交流課によると、補助金の主な使途はイベント開催の経費等になる。音楽ライブなどを企画、誘致してドーム利用の活性化を図る。計画は4月以降に設置する利活用実行委員会で詰める。
昨年9月に補正で予算化している保育士就労渡航費助成金も再び計上した。島外から宮古島市の保育所で就労する人の引っ越しにかかる費用を補助するもので県外出身者に30万円、県内出身者には25万円を出す。
宮古島市の保育士は「余裕がない」(担当課)状態だ。就労補助を実施することで保育士の処遇改善や待機児童の解消を狙う。
子宮頸がん予防ワクチン接種後の症状に対する支援補助も継続する。補助額は前年度同額の972万円。
教育費ではホームステイの補助金を手厚くし、300万円を予算化した。参加生徒を増やし、国際感覚豊かな人材の育成を図る。