総合庁舎建設地を検討/宮古島市
「人口重心」の半径2㌔内に/第1回市庁舎等建設委員会
市総合庁舎の建設候補地などを検討する市庁舎等建設委員会の第1回が28日、市役所平良庁舎で開かれた。委員は下地敏彦市長から委嘱状を受け取ったほか、委員長に下地義治宮古島商工会議所会頭を選出。建設候補地選定は、平良港から宮古空港までの間の半径2㌔のエリアを対象とし、利便性や安全性、まちづくりとの関係、事業の効率性などを比較し、検討することを決めた。
総合庁舎整備事業は合併特例債を活用して実施する計画で、宮古島市が同特例債を使うことができるのは2020年度までとなっていることから、市では今年6月ごろまでに基本構想・基本計画を策定し、同10月ごろに設計を発注、18年度末までの完了させ、19年度から工事に着手。20年度末までに完成させ、21年度からの供用開始を目指している。
第1回委員会では、事務局が建設場所は今年5月ごろに決定する方針であることを説明。保健センターを併設させる予定で、庁舎の延べ床面積は2万300平方㍍から2万4000平方㍍になるとの試算を示した。
建設候補地選定に当たり、「人口重心」と呼ばれる、市の人口1人1人が同じ重さを持つと仮定し、その重さが市全体として平衡を保つことのできる点を中心として半径2㌔を候補エリアとして設定。2010年の国勢調査結果を基に算出したところ、宮古島市の人口重心は平良下里の沖縄ヤマト運輸下里センター付近で、平良港や宮古空港(一部区域除く)、市民球場、久松小学校などが半径2㌔圏内となる。
半径2㌔とした理由について事務局は、2㌔が徒歩圏内とされているためと説明。エリア内で3、4カ所を候補地として選出し、幹線道路やバス路線との関係性や空港、港からの距離といった利便性、津波浸水予想や防災拠点との位置関係などの安全性・防災性、まちづくり・中心市街地との関係、事業の効率性・経済性などについて比較検討を行い、候補地を選定する方法を提案。委員はその提案を承認した。
次回委員会は3月下旬を予定していて、候補地の選定と現地確認を行う。
委嘱を受けた委員は次の通り。
【委員長】下地義治宮古島商工会議所会頭【副委員長】富浜浩平良地域審議会元会長【委員】豊見山健児宮古島観光協会会長▽新里政作宮古青年会議所理事長▽饒平名建次市社会福祉協議会会長▽池間太郎宮古身体障害者連合会会長▽友利悦裕市都市計画審議会副会長▽福原光勇県建築士会宮古支部支部長▽長田幸夫県建設業協会宮古支部支部長▽島尻清子宮古地区婦人連合会会長▽田名美和子はっぴい保育園園長▽友利正治宮古地区PTA連合会会長▽神里清春城辺地区地域づくり協議会会長▽川満省三下地地区地域づくり協議会会長▽垣花徳亮上野地区地域づくり協議会会長▽比嘉臣雄伊良部地区地域づくり協議会会長▽平良雅彦宮古土木事務所所長▽長濱政治副市長▽友利克企画政策部長▽宮国高宣総務部長