ファミマ全店にAED
宮古島市が購入、設置/覚書交わす
宮古島市が一括交付金を活用して購入した自動体外式除細動器(AED)を市内のファミリーマート全18店舗に設置することが決定。下地敏彦市長と沖縄ファミリーマートの棚原洋営業第一部長が28日、市役所平良庁舎で会見を行い、同事業について発表するとともに、覚書書を交わした。
市では、24時間営業のコンビニエンスストアにAEDを設置し、市民や観光客らが容易に使用できる環境を整備することで安全安心なまちづくりを推進することなどを目的に、今年度から2020年度までを計画期間とする救命処置普及強化支援事業を実施。初年度にAED18器を購入し、市内のファミリーマート全店に設置するとともに、毎年度、救命講習普及支援員を3人ずつ委託し、各種救命講習会の普及強化を行う。
全体の事業費は1849万5000円で、一括交付金を活用。市の負担分は369万9000円。
会見で下地市長は「ファミリーマートにAEDが設置されることで、救急車が到着するまで誰でもAEDを使用して迅速な救命措置が行えることになる。救命術の向上に取り組み、市民はもとより観光客ら来訪者が安全安心して過ごせるまちづくりに努めていきたい」との考えを示した。
棚原部長は「AEDを設置することで一人でも多くの人命救助に結び付けることができればと考えている。ファミリーマートは今後も地域住民が安全で安心して暮らせるまちづくりに積極的に協力していきたい」と語った。
市が購入したAEDを民間事業所に設置するのは今回が初めて。設置作業は同日中に行われた。