高需要で機材大型化/ANA
羽田線767型に切り替え
高まる観光需要を受け、全日本空輸(ANA)が羽田-宮古線の機材を大型化する。4月以降、通常期はボーイング社のB767-300型機、多客期にはB787-8型機を就航させる。3月中も期間限定で両機材を投入する予定だ。ANAが両機材を宮古路線に就航させるのは初めて。
ANAは昨年3月、羽田-宮古線を定期路線化(1往復2便)し、737-800型機を就航させた。
その後の利用率は順調に推移した。同社によると今年2月28日までの平均利用率は速報値で89・7%。この高需要に対応するためには機材の大型化が必要と判断、4月以降の機材を中型機に切り替える。
767型機の座席数はプレミアム10席とエコノミー260席を合わせて270席。現在の737型機と比較して103席増える。
多客期に投入していく787型機の座席数は335席(プレミアム12席、エコノミー323席)。現段階では5月4~6日、6月中旬~下旬の週末、7月14日から8月31日までの期間の運航を予定している。
機材の大型化は座席だけでなく、貨物搭載容量が増える。767型機はLD4コンテナ15台を積む。787型機の貨物容積は767の1・6倍となる。
4月以降、羽田-宮古線は旅客、貨物ともに利便性が格段に向上する。
767、787型機ともに3月の就航もある。767は1日に初就航。今後は19日、21~31日の期間に投入される。787型機は18日に初めて着陸する。