発祥の地、世界に発信/沖縄空手会館落成式
「空手の殿堂」完成祝う
発祥の地、沖縄から世界へ空手を発信する拠点施設として沖縄空手会館が4日、豊見城市に開館した。落成記念式典には翁長雄志知事や鶴保庸介沖縄担当相も出席し、「空手の殿堂」の完成を祝った。
式典は、舞踊「かぎやで風」で華やかに始まり、関係者らのあいさつや空手の演武披露が行われた。
出席した翁長雄志知事は「空手会館は、空手発祥の地を世界に発信するシンボルであり、保存・継承するための拠点でもある。来年の夏には、第一回沖縄空手国際大会を開催する。2020年の東京オリンピックでは空手が正式種目となった。会館が世界の空手の発展に貢献することを期待したい」とあいさつした。
鶴保沖縄担当相も「空手は沖縄の地で生まれ、豊かな自然と風土の中で育まれてきた。沖縄がオンリーワンの空手発祥の地であることを会館から情報発信していきたい」と述べた。
完成した沖縄空手会館には、競技コート4面を備えた道場や、空手の伝統的なトレーニングを目的とした鍛錬室、高段者の昇段試験を行う特別道場などがあり、総事業費は約65億円。沖縄振興特別推進交付金などで建設され、指定管理者は沖縄観光コンベンションビューロー。