春題材に俳句詠む
カママ嶺公園で吟行会/ジュニア育成会主催
2017春季子ども俳句吟行会(主催・宮古島ジュニア俳句育成会)が5日、カママ嶺公園で行われた。園児、児童ら約30人が参加し、春風を受けながら17文字という限られた音で自然などを表現した。特選には「おひなさまきれいなおべべうれしそう」を詠んだざまみちゆさん(みつば幼)ら5人の作品が選ばれた。
俳句づくりを通して、自然に親しむとともに豊かな感性を育むことが目的。開会式で同育成会の伊志嶺亮会長は「春風を感じながら良い俳句をつくろう」と呼び掛け。講師で俳句誌「円虹」主宰者の山田佳乃さんは「目で見たり、肌で触れたり、匂いをかいだりして五感で感じたことを言葉にして表現して」と話した。
この後、参加者たちは友達と一緒に、スミレやタンポポなど春に咲く花を見つけると、じっと観察して五、七、五と指を折りながら作品を完成させていた。
参加した冝保伊香さん(平良第一小2年)は「季語には春の風を入れたい。俳句は四季が分かるから楽しい」、池間夏希さん(同)は「春の草花を入れた俳句をつくりたい。風が吹いたとか、感じたことを言葉にするのがおもしろい」とそれぞれ話した。
審査結果は次の通り。(敬称略)
【特選】ざまみちゆ(みつば幼)「おひなさまきれいなおべべうれしそう」▽さとうりら(北小1)「はるのくものってみたいよどこまでも」▽池間なつき(平良第一小2)「ねころがるすこしいたいなはるの草」▽砂川美咲(西城小4)「春風が優しくふいてのびをする」▽砂川七海(同小5)「春風が野球の応えんのせてくる」
【入選】いはかなの(馬場保)「はるのはなかぜにゆられてきれいだね」▽いしがきひなた(みつば幼)「はるになりかわいいはながいっぱいだ」▽ぎぼよしか(平良第一小2)「はるの風くさのやさしさそよそよと」▽金城めぐみ(城辺小3)「春が来たまどにとびこむ光かな」▽瑞慶覧幸奈(同)「野遊びで木登り勝負上手だね」▽砂川歩世(南小3)「春の日にたいこをたたいておうえんだ」▽くりまひなた(西辺小3)「たんぽぽのダンスはいつもたのしそう」▽菊野麦(福嶺小5)「さえずりと松風いっしょに楽唱だ」▽奧浜主梨(南小5)「花や木も東風にふかれて強くなる」▽池間新(福嶺小5)「花すみれ甘いかおりがただよって」