多良間村 一般会計25億円余/17年度予算案
前年度比33億円減 平年水準に/新規に観光施設整備など
【多良間】多良間村(伊良皆光夫村長)は9日までに、2017年度一般会計当初予算案を発表した。総額は25億5500万円で、前年度に比べ33億500万円(56・4%)の大幅減。宮古製糖多良間工場の老朽化に伴う建て替え事業費の減が主な要因で、ほぼ平年並みの水準。主要事業は、観光関連施設整備事業、超高速ブロードバンド環境促進事業、水納島航路船舶建造事業、村営南原団地建て替え工事などを新規で盛り込んだ。
歳入全体に占める村税などの自主財源は2億4000万円で構成比は全体の1割にも満たない9・4%。残りの90・6%23億1500万円は、地方交付税や国庫・県支出金などの依存財源で、国や県に頼らざるを得ない財政状況となっている。
自主財源の柱である村税は8900万円(構成比3・5%)、使用料及び手数料5500万円(同2・1%)、分担金及び負担金1300万円(同0・5%)、繰入金や諸収入などは8400万円(同3・3%)となっている。
一方、歳出の義務的経費(人件費、扶助費、公債費)は7億4200万円(構成比29・0%)、投資的経費は8億8100万円(同34・4%)で、内訳は▽補助建設事業8億7800万円(前年度比34億200万円減)▽単独建設事業300万円(同70万円減)-。
主要事業は新規、継続合わせて31件。
当初予算案は、10日開会の多良間村議会3月定例会に提案される。